個人タクシーのなり方とは?開業するまでの流れや条件を解説

公開日:2024/01/15
個人タクシーのなり方とは?開業するまでの流れや条件を解説

個人タクシーの事業者になるためには、年齢や勤務した年数などの条件があるため注意が必要です。タクシードライバーのなかには将来個人として独立を目指す人もいるでしょう。営業収入はすべて自分のものになるフリーランスの自由な働き方にはとても魅力があるからです。この記事では、開業の流れや条件、必要な資金などを解説していきます。

個人タクシー事業者の3つの方法

そして個人タクシーの開業方法には以下の3パターンがあります。事業者になるために必要になってくるものも合わせて紹介していきます。

新規許可

営業を希望する地域で「一般乗用旅客自動車運送事業」の許可を得て、地方運輸局が実施する安全・接遇、そして地理の試験に合格する必要があります。営業を希望する区域における「申請時期・試験の日程・処分時期」を確認しましょう。タクシー事業は地域内での総量が規制されているため、希望する地域で新規許可を得ることが難しい場合もあります。

譲渡譲受

個人タクシーの免許を持っている事業者から、「譲渡譲受契約」を行って事業の譲渡を受ける方法になります。事業者である譲渡人と、開業したい譲受人の間で「譲渡譲受契約」を結び、地方運輸局に許可申請を提出した後に、個人タクシー事業が可能になるものです。そしてそのほとんどが組合に所属しており、現在は新規許可よりも事業の譲渡譲受がほとんどです。

相続

亡くなった親族などの被相続人が経営していた個人タクシー事業を引き継いで開業する方法です。なお相続人は管轄の地方運輸局に申請し、新規許可の要件を満たしていなければなりません。そして相続人が2人以上いる場合は、遺産分割協議により事業を相続した人が忘れずに認可申請する必要があります。

個人タクシー開業の資格要件

個人タクシーの開業では、資格の他にも必要な条件がいくつもあります。個人タクシーをはじめるためには、タクシードライバーとしての経験が必ず必要になってくるのです。なぜならタクシーやハイヤーの旅客、あるいはトラックなどの運送に携わった運転経験に関する規定があるからです。そして年齢により条件が変動していくので注意が必要です。以下で解説していきます。

35歳未満

①タクシー会社への10年以上の勤務と、10年以上の無事故無違反歴

35~40歳未満

①申請先の営業区域で自動車を運転する仕事を10年以上勤めた経験

バスやタクシーなどといった旅客自動車以外の二種免許が不要な自動車の仕事の場合は、50%の期間で計算されます。

②タクシー、あるいはハイヤーを運転する仕事に5年以上勤務し、うち継続して3年以上働いていること

この上記ふたつのうちどちらかを満たす必要があります。

40~65歳未満

①25年以内に自動車を運転する仕事を10年以上勤めた経験

バスやタクシーなどといった旅客自動車以外の二種免許が不要な自動車の仕事の場合は、50%の期間で計算されます。

②3年以内に2年以上タクシーまたはハイヤーの運転を勤めた経験

この上記ふたつのうちどちらかを満たす必要があります。

その他必要な資格・試験・年齢制限など

①申請日時点で65歳未満であること(65歳を超えてしまうと開業申請自体が不可能になります)

②第二種運転免許を取得していること

③営業所や開業にあたっての資金、車庫の有無など、営業区域の地方運輸局から受けたすべての基準を満たしていること

④営業区域の地方運輸局が実施する法令・地理の試験に合格すること

⑤過去5年以内または申請日以降に運転免許取り消しなどといった法令違反をしていないこと

⑥過去3年以内または申請日以降に運転免許停止の処分を受けていないこと

個人タクシー開業に必要な資金は?

個人タクシー事業の認可には一定以上の資金が必要になります。タクシーの車両はもちろん、車庫費用、自賠責保険、設備資金、運転資金、任意保険、共済保険料の年間支払いなどが必須になってくるからです。

車庫費用は月極駐車場の料金などが該当し、設備資金、運転資金は70~80万円以上が最低ラインになります。おおむね200万円以上の常時確保が目安であり、「資金の見積もりが適正に行われているか」「資金計画は合理的で確実か」なども運輸局による判断基準とされます。

そして自己資金は許可を取得するまでの間の手続きにおいて2度の確認が行われます。その間、資金計画を満たし続けなければならないのです。

まとめ

個人タクシーの運転経験については、実務経験が伴う必要があり、まずタクシードライバーとしての経験を十分に積むことが必要になってきます。さらに年齢によって規定が変わってくるうえ、65歳になる前の申請が必須になるため、個人タクシーをスムーズに開業したい場合は、早い段階で綿密に計画を練り、そのうえで経験を積み、資金を準備していく必要があるのです。

そして必要な資金を確保し、具体的な手続きや規制はタクシードライバーとして活躍する地域の法律や規則に従って、しっかりと確認することも重要です。日頃から法令をよく守ったうえで熟知し、地理にも長け、安全運転と良好な顧客へのサービスを提供し、信頼と評判をしっかりと築いていくことが個人タクシーの成功の鍵でもあるのです。

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