近年のタクシードライバーは女性ドライバーの活躍も多く「転職してタクシードライバーになりたい」という方も多いことでしょう。しかし女性タクシードライバーとなると、福利厚生や仕事と子育ての両立など、気になる点もあるのではないでしょうか?そこでここでは、女性タクシードライバーのメリットや注意点などについて解説します。
女性がタクシードライバーとして働くメリット
タクシードライバーは一昔前まで男性中心というイメージがあったものの、近年では各タクシー会社が積極的に女性ドライバーの採用を推し進めていることもあり、女性のタクシードライバーの活躍も徐々に増えつつあります。
では一体どのようなメリットがあるのか、それぞれ見ましょう。
女性ドライバーへのニーズの増加
タクシーはお客様を目的地に安全に送り届けるのみに留まらず、快適に過ごしてもらうための接客技術も重要な要素となっています。
その点女性は細やかな気配りができる人が多いため、大きな強みといえるでしょう。
実際にタクシー会社によると利用者から「女性ドライバーを指名したい」という依頼が多く、女性ならではの繊細な心づかいのほか、優しい運転が高く評価されている点にあります。
仕事とプライベートを両立しやすい
女性がタクシードライバーとして活躍するもう1つのメリットとして、仕事とプライベートの両立のしやすさが挙げられます。
もともとタクシードライバーはシフトの自由度が高く、決まった時間に出勤しなければならないという決まりもないため、好きな時間で働くこともできるので、子育てとの両立が可能です。
女性が働きやすい環境も用意されている
タクシー会社によっては更衣室や仮眠室、大浴場まで完備する会社もあるうえ、なかには子育ての時間も確保できるよう昼間だけの勤務であったり、地域の保育園との連携であったり、女性にとって魅力的なサポートが充実している求人もあります。
また、タクシードライバーになるための第二種免許の研修制度もあるため、未経験者でも問題ありません。このようにサポート体制が充実している点も大きな魅力といえるでしょう。
女性のタクシードライバーの割合
令和4年一般社団法人全国ハイヤー・タクシー連合会のデータでは女性タクシードライバー数は9,470人、タクシードライバー総数に占める割合は3.9%となっています。
前年に比べ253人減少したものの、タクシードライバー総数に占める割合は0.2%増加しました。全体でみると少ないですが、年々女性タクシードライバーの割合は増加しています。
子育て世代の女性にあった勤務体系を取り入れたり、企業内に女性専用の更衣室や保育所を設置するなど、女性が働きやすい職場づくりに積極的に取り組むタクシー事業者が増えていることが、女性タクシードライバーの活躍が増える大きな要因となっているようです。
女性タクシードライバーの平均給与
全国ハイヤー・タクシー連合会によると、令和4年のタクシードライバーの平均年収361万3,300円で前年に比べ、28.9%増加しています。女性タクシードライバーの平均年収は320万2,100円で、ひと月の平均労働時間は184時間となっています。
タクシードライバーは、歩合制が基本となっています。昼間に勤務することが多いタクシードライバーの方にとって、日勤は夜勤や隔日勤務に比べて高い給料が保証されません。
しかし、日勤のみの勤務体制でも月額性を取り入れ、毎月安定した収入が保証された企業もあるため、時間的な制約がある方でも、選択肢のひとつになるのではないでしょうか。
女性タクシードライバーに向いている人の特徴
女性タクシードライバー向きの人とは「好きな時間に働きたい」、「ガッツリ稼ぎたい」という人です。
タクシードライバーは時間の制約を受けにくいうえ、仕事の大半は自己完結できるため残業や長時間労働などの心配もなく、ストレスを受けにくい点も嬉しいポイントとなっています。
さらに給与は歩合制であり、自分の頑張り次第で給与を大きく伸ばせることも見逃せません。参考までに、タクシードライバーの平均給与は男性で約360万、女性で約300万円といわれているのに対し、全国平均の年収を見ると男性は約540万円、女性で約300万円と大きな開きがあります。
この点から見るとタクシードライバーは男女間で給与差が起きにくい職業でもあり、さらに深夜など割増料金を中心に働くドライバーには年収600万円に届く人もいます。
実力主義の世界ともいえますが、その分高額の収入を手にできる魅力もあり、実際に高収入をアピールする女性タクシードライバーを扱う求人も数多く存在します。
最後に1日中運転するうえ、多くの人と接する職業上、「運転や接客が好き」という人もタクシードライバー向きといえるでしょう。
女性がタクシードライバーになる際の注意点
女性がタクシードライバーというと「危険な目に遭わないだろうか?」と心配する方もいるでしょう。そここでこの項目では、女性ドライバーを目指す方に対して注意点も解説します。
セクハラ被害に遭う可能性がある
女性タクシードライバー特有の悩みとしてセクハラや嫌がらせなどの被害が挙げられます。連絡先を聞かれることや、プライベートな事柄を聞かれたり、なかには体を触られたりといったケースもあります。
特にタクシードライバーは毎日さまざまな人を相手にするうえ、酔っ払いの相手も多く、車内という状況も加わり利用客と何らかのトラブルに巻き込まれる可能性も否定できません。
ただ、近年のタクシーはドライブレコーダーを搭載するほか、行灯にもSOSランプを付けて警察に通報するなど、被害防止の対策も進められているため、不安な方はこうした対応策も講じているタクシー会社を選ぶのも1つの手です。
職場の施設が十分に整備されていない
女性ドライバーにはセクハラ被害のほか、職場環境によるトラブルも散見されています。
理由はタクシー業界という男性中心の世界であった点にあり、いくら女性を積極的に採用しているとはいえ、男女整った環境がまだ十分に用意されていないタクシー会社もあるのが現状です。
ただし、この点は事前に職場見学で回避することもできるほか、「女性ドライバー応援企業」という女性が働きやすい環境を整えているタクシー会社もあります。
まとめ
女性がタクシードライバーとして活躍するメリットは何より女性特有の柔らかな雰囲気や細やかな心配りがお客様に安心感を与えやすく、リピーターになってもらいやすいことです。そのため各タクシー会社も女性ドライバーの採用を積極的に押し進めており、時間の変更もしやすいため、自分のペースに合った働き方ができます。さらに努力次第では高収入を目指すことも可能なので、自分のリズムで働きたい方だけでなく、ガッツリ稼ぎたい方にも向いています。
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引用元:https://saiyo-ookuni-kotsu.com/